第1章 アルコール症の治療を阻害するもの(7)

「三つの誤解と偏見」

●第二の誤解と偏見:誤った結論

意志の弱いだめな人間という第一の誤解と偏見が、彼らを大変苦しめていると同時に、第二の誤解と偏見は多くのアルコール症者を正しい治療の場から遠ざけたり、また、やっと治療の場に登場しても自らの病気を認識する機会を失わせたりして、治療からの脱落をうながしているのです。

このような人々は、せっかくAAアルコール依存症者により始められた自助グループ)や断酒会に参加しても、自分と違うところをやっきになって探そうと努力し、やはり自分とは違うといった誤った結論を出してしまうものです。

●第三の誤解と偏見:単純な誤解

これまでお話ししてきたような第一、第二の誤解と偏見に比べ、第三の誤解と偏見は、ある言葉自体がもつ単純な誤解にあります。

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その第三の誤解と偏見は、『アルコール中毒』という言葉そのものです。

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この単純な誤解は、思いのほかこの病気の治療の大きなさまたげになっているようです。

というのは、アルコールの中毒状態になっているのだから、外来や入院治療でアルコールの毒素さえ抜けば、つまり解毒すれば治る、と考えるアルコール症者や家族が非常に多くみられるということです。

せっかく治療を受けても、この第三の誤解と偏見が、多くの患者さんやその家族を途中で脱落させているのです。

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「もう完全に酒気は抜けました。身体も元気になり、酒ももう欲しくありません。もう治りました。」

このような言葉を、我々医療者は何度となく聞かされています

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重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

「三つの誤解と偏見」
●第二の誤解と偏見:誤った結論
意志の弱いだめな人間という第一の誤解と偏見が、彼らを大変苦しめていると同時に、第二の誤解と偏見は多くのアルコール症者を正しい治療の場から遠ざけたり、また、やっと治療の場に登場しても自らの病気を認識する機会を失わせたりして、治療からの脱落をうながしているのです。
このような人々は、せっかくAA(アルコール依存症者により始められた自助グループ)や断酒会に参加しても、自分と違うところをやっきになって探そうと努力し、やはり自分とは違うといった誤った結論を出してしまうものです。

●第三の誤解と偏見:単純な誤解
これまでお話ししてきたような第一、第二の誤解と偏見に比べ、第三の誤解と偏見は、ある言葉自体がもつ単純な誤解にあります。
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その第三の誤解と偏見は、『アルコール中毒』という言葉そのものです。
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この単純な誤解は、思いのほかこの病気の治療の大きなさまたげになっているようです。
というのは、アルコールの中毒状態になっているのだから、外来や入院治療でアルコールの毒素さえ抜けば、つまり解毒すれば治る、と考えるアルコール症者や家族が非常に多くみられるということです。
せっかく治療を受けても、この第三の誤解と偏見が、多くの患者さんやその家族を途中で脱落させているのです。
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「もう完全に酒気は抜けました。身体も元気になり、酒ももう欲しくありません。もう治りました。」
このような言葉を、我々医療者は何度となく聞かされています
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