第3章 人間関係の障害(6)

●人間関係の障害:信頼関係の崩壊(医師と患者)

アルコール症者本人は気付きませんが、前回もお話しましたように、客観的事実だけを見ていくと、アルコール症者にとって酒は全てに優先していると言わざるを得ません。

?

その他の趣味だとか、いろいろなものと比較してみても、酒が上にあることは言うまでもありません。

よく、「私から酒を取ってしまったら何も残らない」と言うアルコール症者がいますが、この言葉こそが、その他の全てのものに優先している証拠ではないでしょうか。

この一般常識にはずれた事実が周囲の人々の怒りを買い、それが非難や説教となってアルコール症者に集中するわけです。

?

ここで何が起こっているかと言うと、人間関係の崩壊です。

?

一般の医師は次のように思っています。

他の患者さんたちは酒を止めるように、または控えるように注意すると、ちゃんと聞き入れるのに、この人はいくら親切に忠告しても厳しく注意しても結局飲んでしまう。

酒よりも自分の身体の方が大切なのは、誰にでもわかる理屈なのに、この人にはそれができない。

この人は自分の健康さえ守れない、酒にだらしない、だめな人間だ。

ここでは、医師と患者さんとの信頼関係は全くありません。

そこで、強制退院になったり、形だけは診察や投薬をされたりしても、既に医師と患者さんとの信頼関係は崩壊してしまっています。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

●人間関係の障害:信頼関係の崩壊(医師と患者)
アルコール症者本人は気付きませんが、前回もお話しましたように、客観的事実だけを見ていくと、アルコール症者にとって酒は全てに優先していると言わざるを得ません。
?
その他の趣味だとか、いろいろなものと比較してみても、酒が上にあることは言うまでもありません。
よく、「私から酒を取ってしまったら何も残らない」と言うアルコール症者がいますが、この言葉こそが、その他の全てのものに優先している証拠ではないでしょうか。
この一般常識にはずれた事実が周囲の人々の怒りを買い、それが非難や説教となってアルコール症者に集中するわけです。
?
ここで何が起こっているかと言うと、人間関係の崩壊です。
?
一般の医師は次のように思っています。
他の患者さんたちは酒を止めるように、または控えるように注意すると、ちゃんと聞き入れるのに、この人はいくら親切に忠告しても厳しく注意しても結局飲んでしまう。
酒よりも自分の身体の方が大切なのは、誰にでもわかる理屈なのに、この人にはそれができない。
この人は自分の健康さえ守れない、酒にだらしない、だめな人間だ。
ここでは、医師と患者さんとの信頼関係は全くありません。
そこで、強制退院になったり、形だけは診察や投薬をされたりしても、既に医師と患者さんとの信頼関係は崩壊してしまっています。