第4章 心の障害_1(10)

●心の障害_1:責任転嫁

アルコール症者の家族は、よく医療者に次のような疑問を投げ掛けます。

私の主人は、酒のために人間関係も全て失っています。仕事も長続きしなくなりましたし、身体もがたがたになってきています。それなのに、なぜ自分の酒が悪いと思わないのでしょうか。うちの主人は、どこかおかしくなっているのではないでしょうか。

このような疑問は当然です。しかし、話は全く逆なのです。

人間関係の内容が全て崩壊し、自分を信頼してくれる人間はどこにも存在しない。

仕事もうまく行かないし、身体も壊している。

このような悲惨な状況に直面できる人間は少ないでしょう。

自分の責任で、このような悲惨な状況になったことを認めることは、誰にとっても苦しい作業です。

そこで、彼らは他罰的な態度で責任を他に転嫁し、自らを守っているのです。

彼らは、いつの間にか他罰的な態度を身に付けてしまっているわけです。

こうして、長い年月をかけて自責感を他罰的な態度に変えて行くことによって、アルコール症者は自分を追い詰めて行って自殺までに至る最悪の事態を何とか回避しているのです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

●心の障害_1:責任転嫁
アルコール症者の家族は、よく医療者に次のような疑問を投げ掛けます。
私の主人は、酒のために人間関係も全て失っています。仕事も長続きしなくなりましたし、身体もがたがたになってきています。それなのに、なぜ自分の酒が悪いと思わないのでしょうか。うちの主人は、どこかおかしくなっているのではないでしょうか。

このような疑問は当然です。しかし、話は全く逆なのです。

人間関係の内容が全て崩壊し、自分を信頼してくれる人間はどこにも存在しない。
仕事もうまく行かないし、身体も壊している。
このような悲惨な状況に直面できる人間は少ないでしょう。
自分の責任で、このような悲惨な状況になったことを認めることは、誰にとっても苦しい作業です。
そこで、彼らは他罰的な態度で責任を他に転嫁し、自らを守っているのです。
彼らは、いつの間にか他罰的な態度を身に付けてしまっているわけです。
こうして、長い年月をかけて自責感を他罰的な態度に変えて行くことによって、アルコール症者は自分を追い詰めて行って自殺までに至る最悪の事態を何とか回避しているのです。