第4章 心の障害_1(11)

●心の障害_1:二つの言い訳

それでは今回は、どのようにアルコール症者の心が自責感(自分を責める)から他罰的(周囲を責める)といった180度の変化を遂げるのかを、別の角度からも考えてみましょう。

この不思議な心の変化を解く鍵は、いわゆるアルコール症者がよく使う言い訳にあります。

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二つの言い訳について

人間は、大なり小なり他人の目を意識する存在です。

他人に受け入れられたいという抜きがたい欲求がある以上、他人からの評価、つまり他人の目を心のどこかで意識するのは当然のことでしょう。

そこで、具合の悪い出来事が起こると、それを他人の目からそらすために、人間はよく言い訳をするのです。

逆に、人間が他人の目を全く意識していない存在であるなら、何も言い訳をする必要はありません。

アルコール症者は、飲酒生活の中で様々な問題を起こしています。

そしてその中で、先に述べたように自分が悪いと思う心がつのるのですが、その反面、やはり他人の目が気になり、問題行動をごまかすためによく言い訳をするのです。

この言い訳の多さが、アルコール症者の信用をさらに落としてしまい、周囲はアルコール症者を白眼視するようになります。

そこで、アルコール症者はさらに言い訳を重ね、何とか他人の目をごまかそうとするのですが、周囲はいつまでも騙されてはいません。

こうして、アルコール症者は周囲の人々の間で、益々信用を失っていきます。

言い訳には二種類あります。

第一の言い訳は、周囲の人々をごまかしてその場を取り繕うためのものであり、第二のそれは、自分自身を納得させるために行う自分に向かってのごまかしです。アルコール症者は、常にこの二種類の言い訳を同時に行っています。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

●心の障害_1:二つの言い訳
それでは今回は、どのようにアルコール症者の心が自責感(自分を責める)から他罰的(周囲を責める)といった180度の変化を遂げるのかを、別の角度からも考えてみましょう。
この不思議な心の変化を解く鍵は、いわゆるアルコール症者がよく使う言い訳にあります。
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二つの言い訳について

人間は、大なり小なり他人の目を意識する存在です。
他人に受け入れられたいという抜きがたい欲求がある以上、他人からの評価、つまり他人の目を心のどこかで意識するのは当然のことでしょう。
そこで、具合の悪い出来事が起こると、それを他人の目からそらすために、人間はよく言い訳をするのです。
逆に、人間が他人の目を全く意識していない存在であるなら、何も言い訳をする必要はありません。
アルコール症者は、飲酒生活の中で様々な問題を起こしています。
そしてその中で、先に述べたように自分が悪いと思う心がつのるのですが、その反面、やはり他人の目が気になり、問題行動をごまかすためによく言い訳をするのです。
この言い訳の多さが、アルコール症者の信用をさらに落としてしまい、周囲はアルコール症者を白眼視するようになります。
そこで、アルコール症者はさらに言い訳を重ね、何とか他人の目をごまかそうとするのですが、周囲はいつまでも騙されてはいません。
こうして、アルコール症者は周囲の人々の間で、益々信用を失っていきます。
言い訳には二種類あります。
第一の言い訳は、周囲の人々をごまかしてその場を取り繕うためのものであり、第二のそれは、自分自身を納得させるために行う自分に向かってのごまかしです。アルコール症者は、常にこの二種類の言い訳を同時に行っています。