第4章 心の障害_1(12)

●心の障害_1:言い訳の使い方

前回、アルコール症者が使う二つの言い訳についてお話いたしましたが、以下に、その実例を挙げてみましょう。

前夜の深酒のために、翌日どうしても職場に出られない場面を考えてみて下さい。

このような時に、最初から無断欠勤はできないものです。

そこで、職場に電話でもして風邪を引いたから、あるいは、急用ができたから休ませて下さい、という言い訳をしたとします。

これが、第一の言い訳です。

しかし、実際は風邪を引いたわけでもなく急用ができたわけでもないのは、本人が一番よく知っています。

そして、やはり職場の目を気にして後ろめたい思いが心のどこかに存在するのでしょう。

ここで、第二の言い訳が行われます。

この時、アルコール症者は心の中で次のように思っているでしょう。

自分は、普段は仕事も真面目にやっているし実績もある。

仕事続きで疲れていることだし、今日ぐらいは休んでもいいだろう。

このようにして、アルコール症者は自分に向かって都合のよい言い訳をしていることが多いのです。

これが、第二の言い訳です。

このような例だけでなく、飲酒が直接、あるいは間接的原因となり具合の悪い状態に陥った時に、アルコール症者は外に向かって言い訳をすると同時に自らを納得させるために自分に向かっての言い訳を行っているのです。

妻や子供との約束が酒のために実行できなくても、自分は働いて家族を養っている。

遊びに行こうとの約束は確かにしたが、休みの日ぐらいは寝ていても許されるだろう。

このように考えて、アルコール症者は飲酒問題から目をそらし、自分に都合のよい言い訳を続けるわけです。

ところが実際は、約束は守られていないわけですから、周囲の評価は当然落ちて行きます。

こうして、アルコール症者は長年の飲酒生活の中で、外に向かって言い訳をするたびに周囲の信用を失い、それと同時に自分を納得させるための都合のよい理屈を考え続け、自分自身に対する現実とは逆のイメージを創り出してしまいます。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

●心の障害_1:言い訳の使い方
前回、アルコール症者が使う二つの言い訳についてお話いたしましたが、以下に、その実例を挙げてみましょう。

前夜の深酒のために、翌日どうしても職場に出られない場面を考えてみて下さい。
このような時に、最初から無断欠勤はできないものです。
そこで、職場に電話でもして風邪を引いたから、あるいは、急用ができたから休ませて下さい、という言い訳をしたとします。
これが、第一の言い訳です。
しかし、実際は風邪を引いたわけでもなく急用ができたわけでもないのは、本人が一番よく知っています。
そして、やはり職場の目を気にして後ろめたい思いが心のどこかに存在するのでしょう。
ここで、第二の言い訳が行われます。
この時、アルコール症者は心の中で次のように思っているでしょう。
自分は、普段は仕事も真面目にやっているし実績もある。
仕事続きで疲れていることだし、今日ぐらいは休んでもいいだろう。
このようにして、アルコール症者は自分に向かって都合のよい言い訳をしていることが多いのです。

これが、第二の言い訳です。

このような例だけでなく、飲酒が直接、あるいは間接的原因となり具合の悪い状態に陥った時に、アルコール症者は外に向かって言い訳をすると同時に自らを納得させるために自分に向かっての言い訳を行っているのです。

妻や子供との約束が酒のために実行できなくても、自分は働いて家族を養っている。
遊びに行こうとの約束は確かにしたが、休みの日ぐらいは寝ていても許されるだろう。
このように考えて、アルコール症者は飲酒問題から目をそらし、自分に都合のよい言い訳を続けるわけです。
ところが実際は、約束は守られていないわけですから、周囲の評価は当然落ちて行きます。
こうして、アルコール症者は長年の飲酒生活の中で、外に向かって言い訳をするたびに周囲の信用を失い、それと同時に自分を納得させるための都合のよい理屈を考え続け、自分自身に対する現実とは逆のイメージを創り出してしまいます。