第6章 アルコール関連社会障害「静かなアルコール症」(8)

●社会障害:生活の変化(孤立化)

自らをアルコール症者と認めない一人静かに飲むアルコール症者は、その生活の中で、どのような変化が起こってきたのかを気付きにくいものです。

そこで、家族や職場の人たちなど、周囲の人々の目からその変化をとらえてみましょう。

たとえば、彼の妻の立場から少し考えてみましょう。

結婚した当初から妻はベテランの主婦ではありませんし、ベテランの母親でもないはずです。

家庭を持った時から、妻は夫にいろいろなことを相談したり共に考えたりしながら、夫婦協力して家庭を築き上げて行きたかったことでしょう。

しかし、夫は仕事に行っているか、飲んでいるか、寝ているかの毎日であり、相談する時間も機会もなかったとします。

そんな生活が長年続くと、妻は夫の事を頼りにしなくなり、家庭の内外のことは全部妻自身で始末をつけるようになってしまいます。

この夫は、ただ酒を静かに飲んでいるだけで特に暴力や暴言はないのですが、このような生活が長く続くと、次第に家庭内において、夫として、また父親としての役割を失っていくものです。

実際、妻から、働いて家にお金を入れさえしてくれれば、あとはいくらでも静かに飲んでいてもよいと口に出して言われた人もいるぐらいです。

子供たちも成長して行き、当然、妻側の立場に立つようになります。

こうして、この家庭はまるで母子家庭のように、名ばかりの夫が同居人として一緒に住んでいるだけのものになってしまいます。

いつしか家庭の団欒や会話は全くなくなってしまい、アルコール症の夫はますます孤立化してしまうのです。

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この続きは次回お話させていただきましょう。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

●社会障害:生活の変化(孤立化)
自らをアルコール症者と認めない一人静かに飲むアルコール症者は、その生活の中で、どのような変化が起こってきたのかを気付きにくいものです。
そこで、家族や職場の人たちなど、周囲の人々の目からその変化をとらえてみましょう。

たとえば、彼の妻の立場から少し考えてみましょう。
結婚した当初から妻はベテランの主婦ではありませんし、ベテランの母親でもないはずです。
家庭を持った時から、妻は夫にいろいろなことを相談したり共に考えたりしながら、夫婦協力して家庭を築き上げて行きたかったことでしょう。
しかし、夫は仕事に行っているか、飲んでいるか、寝ているかの毎日であり、相談する時間も機会もなかったとします。
そんな生活が長年続くと、妻は夫の事を頼りにしなくなり、家庭の内外のことは全部妻自身で始末をつけるようになってしまいます。
この夫は、ただ酒を静かに飲んでいるだけで特に暴力や暴言はないのですが、このような生活が長く続くと、次第に家庭内において、夫として、また父親としての役割を失っていくものです。
実際、妻から、働いて家にお金を入れさえしてくれれば、あとはいくらでも静かに飲んでいてもよいと口に出して言われた人もいるぐらいです。
子供たちも成長して行き、当然、妻側の立場に立つようになります。
こうして、この家庭はまるで母子家庭のように、名ばかりの夫が同居人として一緒に住んでいるだけのものになってしまいます。
いつしか家庭の団欒や会話は全くなくなってしまい、アルコール症の夫はますます孤立化してしまうのです。
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この続きは次回お話させていただきましょう。