第6章 アルコール関連社会障害「静かなアルコール症」(9)

●社会障害:生活の変化(理性の喪失)

孤立化したアルコール症の夫は、家庭内において、確かに経済的な役割は果たしてきたのですが、一家の大黒柱としての種々の精神的な役割は、酒を飲むことによって果たせなかったのではないでしょうか。

仕事を終えて帰宅しても、誰も相手にしてくれない。

家には自分の居場所がないような気がする。

自分が働いて子供を大きくしてあげたはずなのに、なぜか自分に対する子供たちの態度がよそよそしく感じられる。

これでは家に居ても面白くないのは当然で、また酒を飲んでしまう。

このような悪循環が、知らず知らずの間に形成されてしまっていたわけです。

この夫は、長年の自分の酒に原因があったのだとは気付きません。

酒を飲むことによって、精神的な役割を放棄してきた事実には気付いていないのです。

家庭内において自分の立場がなくなっていくにつれて、この夫の心の中には、家族に相手にされないことに対するさびしさやいらだち、また役割を期待されないことに対する孤独感、さらに家人に理解されないことに対する不平や不満が、だんだんと積もってきたことでしょう。

これでは、また飲むしか仕方がないとも言えます。

そして、飲酒によって、自分を抑えていた理性が取れてしまった時に、今まで積もりに積もってきた不満が爆発して、家族に暴言を吐いたり暴力を振るうようになったりすることがよくあります。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

●社会障害:生活の変化(理性の喪失)
孤立化したアルコール症の夫は、家庭内において、確かに経済的な役割は果たしてきたのですが、一家の大黒柱としての種々の精神的な役割は、酒を飲むことによって果たせなかったのではないでしょうか。

仕事を終えて帰宅しても、誰も相手にしてくれない。
家には自分の居場所がないような気がする。
自分が働いて子供を大きくしてあげたはずなのに、なぜか自分に対する子供たちの態度がよそよそしく感じられる。
これでは家に居ても面白くないのは当然で、また酒を飲んでしまう。
このような悪循環が、知らず知らずの間に形成されてしまっていたわけです。
この夫は、長年の自分の酒に原因があったのだとは気付きません。
酒を飲むことによって、精神的な役割を放棄してきた事実には気付いていないのです。
家庭内において自分の立場がなくなっていくにつれて、この夫の心の中には、家族に相手にされないことに対するさびしさやいらだち、また役割を期待されないことに対する孤独感、さらに家人に理解されないことに対する不平や不満が、だんだんと積もってきたことでしょう。
これでは、また飲むしか仕方がないとも言えます。
そして、飲酒によって、自分を抑えていた理性が取れてしまった時に、今まで積もりに積もってきた不満が爆発して、家族に暴言を吐いたり暴力を振るうようになったりすることがよくあります。