第6章 アルコール関連社会障害「静かなアルコール症」(11)

●社会障害:静かな崩壊(職場内)

職場内においても、人間関係の静かな崩壊は進んで行きます。

アルコールの飲み過ぎのために遅刻や欠勤の回数が目立って来たり、アルコールの臭いをさせながら働いたりして職場に迷惑を掛け続けたりします。

また、飲酒が原因で肝臓病などにより、何度も内科病院に入院して職場に穴をあけたりする人が多いわけです。

実際、アルコール症の人が一番多く入院しているのは、精神病院ではなく内科病院なのです。

遅刻、欠勤、アルコール臭、内科病院への入退院、このような問題が長年にわたって積もってきた結果、この人の職場における評価や役割はだんだんと失われて行くでしょう。

飲んで職場の人に暴力を振るったり、大きな事故を起こしたりといった直接のアルコール問題がなかったとしても、その人の職場内での立場はこのようにして失われてしまうのです。

しかし、本人はそれが酒のためだとは気付きません。

第一に、飲酒の上での目に見えた事故やトラブルがあったわけではないからです。

第二に、人は自分を正当化する性質があるからです。

時々遅刻や欠勤があったとしても、今までの仕事の実績があるし、酒の臭いをさせていてもやることはやっている。

肝臓病で長期入院したのは、仕事の疲れがたまったためだ。

などと、いくらでも自分の問題は合理化できます。

しかし、いくら本人が自分のアルコール問題を合理化したところで、職場の目が冷たくなっていくことを止めることが出来ません。

周囲の人々は、この人のことをアルコール症とまでは思わないでしょうが、酒にだらしなく、仕事上の責任を任せられない人間というレッテルを貼ってしまっているでしょう。

こうして、この人の職場内での役割が失われて行きます。

先に、仕事があったとしても形だけで中身がなくなると述べたのは、このようなことなのです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

●社会障害:静かな崩壊(職場内)
職場内においても、人間関係の静かな崩壊は進んで行きます。
アルコールの飲み過ぎのために遅刻や欠勤の回数が目立って来たり、アルコールの臭いをさせながら働いたりして職場に迷惑を掛け続けたりします。
また、飲酒が原因で肝臓病などにより、何度も内科病院に入院して職場に穴をあけたりする人が多いわけです。
実際、アルコール症の人が一番多く入院しているのは、精神病院ではなく内科病院なのです。
遅刻、欠勤、アルコール臭、内科病院への入退院、このような問題が長年にわたって積もってきた結果、この人の職場における評価や役割はだんだんと失われて行くでしょう。
飲んで職場の人に暴力を振るったり、大きな事故を起こしたりといった直接のアルコール問題がなかったとしても、その人の職場内での立場はこのようにして失われてしまうのです。
しかし、本人はそれが酒のためだとは気付きません。
第一に、飲酒の上での目に見えた事故やトラブルがあったわけではないからです。
第二に、人は自分を正当化する性質があるからです。
時々遅刻や欠勤があったとしても、今までの仕事の実績があるし、酒の臭いをさせていてもやることはやっている。
肝臓病で長期入院したのは、仕事の疲れがたまったためだ。
などと、いくらでも自分の問題は合理化できます。
しかし、いくら本人が自分のアルコール問題を合理化したところで、職場の目が冷たくなっていくことを止めることが出来ません。
周囲の人々は、この人のことをアルコール症とまでは思わないでしょうが、酒にだらしなく、仕事上の責任を任せられない人間というレッテルを貼ってしまっているでしょう。
こうして、この人の職場内での役割が失われて行きます。
先に、仕事があったとしても形だけで中身がなくなると述べたのは、このようなことなのです。