終章 アルコール症の悪循環と自助グループについて(2)

第一節 AA、断酒会(自助グループ)

●自助グループ:現実の是正

一般の人間にとっても、自分の現実を見つめ続けることは困難なことです。

まして、アルコール依存が進行していく中で悲惨な状態に陥ってしまっている現実なら、なおさら認めたくないのは当然のことでしょう。

誰にとっても、自分の現実の姿を直視するのは大変むずかしいことです。

しかし、AA(アルコール依存症者により始められた自助グループ)や断酒会に参加し体験談を語っているアルコール症者は、この困難な作業を続けているわけです。

そして、自分の現実の姿がいかに悲惨であったとしても、それを自らの責任で引き受け、自分が行ったこととして認め続け、さらにその悲惨な現実を是正するために断酒を続けなければならないという結論を出しているのです。

このような作業は、勇気ある人間だけに可能なことなのです。

断酒会の誓いの言葉にある、勇気と誇りをもって断酒しようという言葉は、このように自分の過去の現実を直視する人々の勇気ある行為を表したものではないでしょうか。

AAや断酒会につながっている間は不思議と断酒できていたが、離れてしまうといつの間にか飲んでしまった、と語る人が多いのも、以上の意味において当然のことです。

つまり、この人はAAや断酒会に参加し体験談を語っている間は、自分の現実の姿を認め続けていられたのです。

そして、それらから離れたということは、体験を語ることを止めたということであり、自分の現実の姿を認め続ける作業を止めたに等しいことになります。

この人は、いつしか以前のような自己のイメージを持つようになり、その結果少しぐらいならと再飲酒が始まるのは時間の問題となるわけです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

第一節 AA、断酒会(自助グループ)
●自助グループ:現実の是正
一般の人間にとっても、自分の現実を見つめ続けることは困難なことです。
まして、アルコール依存が進行していく中で悲惨な状態に陥ってしまっている現実なら、なおさら認めたくないのは当然のことでしょう。
誰にとっても、自分の現実の姿を直視するのは大変むずかしいことです。
しかし、AA(アルコール依存症者により始められた自助グループ)や断酒会に参加し体験談を語っているアルコール症者は、この困難な作業を続けているわけです。
そして、自分の現実の姿がいかに悲惨であったとしても、それを自らの責任で引き受け、自分が行ったこととして認め続け、さらにその悲惨な現実を是正するために断酒を続けなければならないという結論を出しているのです。
このような作業は、勇気ある人間だけに可能なことなのです。
断酒会の誓いの言葉にある、勇気と誇りをもって断酒しようという言葉は、このように自分の過去の現実を直視する人々の勇気ある行為を表したものではないでしょうか。
AAや断酒会につながっている間は不思議と断酒できていたが、離れてしまうといつの間にか飲んでしまった、と語る人が多いのも、以上の意味において当然のことです。
つまり、この人はAAや断酒会に参加し体験談を語っている間は、自分の現実の姿を認め続けていられたのです。
そして、それらから離れたということは、体験を語ることを止めたということであり、自分の現実の姿を認め続ける作業を止めたに等しいことになります。
この人は、いつしか以前のような自己のイメージを持つようになり、その結果少しぐらいならと再飲酒が始まるのは時間の問題となるわけです。