終章 アルコール症の悪循環と自助グループについて(4)

第二節 アルコール症の悪循環

●アルコール症の悪循環:様々な悪循環?

アルコール症が回復困難な病気である大きな原因は、飲酒という行為とそれが作り出したいろいろな障害が、相互に悪循環を形成してしまうところにあります。

その悪循環について一つずつ見ていきましょう。

第一の悪循環は、飲み方の異常で説明したようにこの病気の本質と深い関係にあります。

飲酒を続けていたアルコール症者が酒を断つと、様々な離脱症状が出現します。

この苦しみから逃れるために、再飲酒が始まります。

そして、また禁酒を試みようとしても、身体からアルコールが切れてくると、病的な飲酒欲求が起こり、またアルコールに手が出てしまいます。

この悪循環を延々と繰り返しているのがアルコール症者です。

第二の悪循環は、人間関係の障害の間に形成されます。

別章で考察したように、長期間にわたって飲酒生活を続けているアルコール症者は、次第にその人間関係を崩壊させて行くものです。

家庭内においても職場内においても、あるいは親や兄弟を中心にした親戚関係においても、誰からも受け入れられない状況にアルコール症者は追い込まれてしまいます。

このように誰からも信頼されない状況は、人間にとって最も辛いことです。

このようなつらい状況から逃れるために、アルコール症者はさらにアルコールを求めるようになってしまいます。

そして、そのアルコールがさらにさらに人間関係の障害を深刻にさせ、アルコール症者は孤立して行き、またさらにアルコールを求めるといった際限のない悪循環にはまり込んでしまうわけです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

第二節 アルコール症の悪循環
●アルコール症の悪循環:様々な悪循環?
アルコール症が回復困難な病気である大きな原因は、飲酒という行為とそれが作り出したいろいろな障害が、相互に悪循環を形成してしまうところにあります。
その悪循環について一つずつ見ていきましょう。
第一の悪循環は、飲み方の異常で説明したようにこの病気の本質と深い関係にあります。
飲酒を続けていたアルコール症者が酒を断つと、様々な離脱症状が出現します。
この苦しみから逃れるために、再飲酒が始まります。
そして、また禁酒を試みようとしても、身体からアルコールが切れてくると、病的な飲酒欲求が起こり、またアルコールに手が出てしまいます。
この悪循環を延々と繰り返しているのがアルコール症者です。
第二の悪循環は、人間関係の障害の間に形成されます。
別章で考察したように、長期間にわたって飲酒生活を続けているアルコール症者は、次第にその人間関係を崩壊させて行くものです。
家庭内においても職場内においても、あるいは親や兄弟を中心にした親戚関係においても、誰からも受け入れられない状況にアルコール症者は追い込まれてしまいます。
このように誰からも信頼されない状況は、人間にとって最も辛いことです。
このようなつらい状況から逃れるために、アルコール症者はさらにアルコールを求めるようになってしまいます。
そして、そのアルコールがさらにさらに人間関係の障害を深刻にさせ、アルコール症者は孤立して行き、またさらにアルコールを求めるといった際限のない悪循環にはまり込んでしまうわけです。