終章 アルコール症の悪循環と自助グループについて(6)

第二節 アルコール症の悪循環

●アルコール症の悪循環:様々な悪循環?

最後の悪循環は,飲酒と身体障害との間のものです。

長年飲酒を続けていると,当然身体のあちこちが傷んできます。

たとえば肝臓が障害されると、全身の何とも言えないだるさや食欲不振,肝臓部の鈍痛などの不快な症状が出現します。

飲み過ぎのため糖尿病になっても全身倦怠感が出現しますし、糖尿病性の神経炎を合併すると下肢の激痛などの症状が出現します。

胃や十二指腸の炎症や潰瘍もアルコール症者に多発する病気ですが、やはり胃部の不快感や痛みがでます。

また、アルコール症者に特有の神経炎が進行すると、下肢の感覚異常や痛みなどの不快な症状が出現します。

以上のように、人間の身体が障害されるとその病変に応じた様々な不快な症状が出現して,病気になっていることを知らせる仕組みになっているわけです。

しかし、アルコール症者にとって、このような不快な症状を簡単に取る鎮痛剤としてアルコールが一番楽な飲み物になっています。

こうして,飲酒生活→身体障害による不快な症状→さらに飲酒してごまかす→身体はさらに悪化する、といった悪循環がいつまでも続いてしまいます。

これまでお話したように、飲酒が作り出した全ての障害が次の飲酒を呼び、さらにいろいろな障害を悪化させるという蟻地獄のような悪循環がいつのまにかできてしまい、どうしてもそこから抜け出せなくなってしまうのがアルコール症の特徴です。

そして、このがんじがらめの悪循環が、アルコール症の回復の大きな壁になっているわけです。

循環、つまりループ(輪)ですから、どこからでもまた飲酒に返ってしまうのがアルコール症なのです。

どれか一つだけを治してもアルコール症が回復するわけがないという理由がここにあるのです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

第二節 アルコール症の悪循環
●アルコール症の悪循環:様々な悪循環?
最後の悪循環は,飲酒と身体障害との間のものです。
長年飲酒を続けていると,当然身体のあちこちが傷んできます。
たとえば肝臓が障害されると、全身の何とも言えないだるさや食欲不振,肝臓部の鈍痛などの不快な症状が出現します。
飲み過ぎのため糖尿病になっても全身倦怠感が出現しますし、糖尿病性の神経炎を合併すると下肢の激痛などの症状が出現します。
胃や十二指腸の炎症や潰瘍もアルコール症者に多発する病気ですが、やはり胃部の不快感や痛みがでます。
また、アルコール症者に特有の神経炎が進行すると、下肢の感覚異常や痛みなどの不快な症状が出現します。
以上のように、人間の身体が障害されるとその病変に応じた様々な不快な症状が出現して,病気になっていることを知らせる仕組みになっているわけです。
しかし、アルコール症者にとって、このような不快な症状を簡単に取る鎮痛剤としてアルコールが一番楽な飲み物になっています。
こうして,飲酒生活→身体障害による不快な症状→さらに飲酒してごまかす→身体はさらに悪化する、といった悪循環がいつまでも続いてしまいます。
これまでお話したように、飲酒が作り出した全ての障害が次の飲酒を呼び、さらにいろいろな障害を悪化させるという蟻地獄のような悪循環がいつのまにかできてしまい、どうしてもそこから抜け出せなくなってしまうのがアルコール症の特徴です。
そして、このがんじがらめの悪循環が、アルコール症の回復の大きな壁になっているわけです。

循環、つまりループ(輪)ですから、どこからでもまた飲酒に返ってしまうのがアルコール症なのです。
どれか一つだけを治してもアルコール症が回復するわけがないという理由がここにあるのです。