飲酒のため肝臓障害があると言われましたが、酒をやめたら治るのでしょうか。また肝硬変症になればもう治らないというのは本当ですか?

肝硬変という病気になれば治らないとよく言われています。そのため、どうせ治らないからといって酒を飲んでいる人がいますが、そんなことを続けていると死を待つばかりとなります。肝硬変とは、肝臓のある部分の細胞が死んでしまって、その部分が繊維質に変化した状態を言います。一度死んだ細胞は二度と生き返りません。

このことを皮膚の細胞に置き換えて考えてみましょう。皮膚に軽いスリ傷をおってもまだ細胞は死んでいません。やがてこのスリ傷は跡かたもなく治ります。

しかし、深い傷やひどい火傷の場合は、その部分の皮膚の細胞は完全に破壊され二度と再生しません。その部分は繊維質に置き変わり毛もはえなくなります。

肝硬変がこれと同じ状態なわけです。また肝炎は皮膚の軽い傷と考えて下さい。この場合は断酒とにより完全に治ります。しかし、飲酒を続けると肝炎は進み、やがて肝細胞が破壊され肝硬変に移行してしまいます。

肝硬変が治らないと言われているのは、火傷の跡が治らないのと同じ理屈です。火傷の傷が治らないからと言って、ヤケをおこしてさらに火傷をする人はいないでしょう。

不幸にして肝硬変と診断されたからといってヤケをおこしてはいけません。アルコールが原因でおこる肝硬変は、断酒とにより病気の悪化を止めることができます。このようにして、断酒を続け生き残った肝細胞を大切にしますと、一般の生活が可能になります。逆に飲み続けますと、確実に死が待っています。

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