Q&A:抗酒剤の服用_1

●Q&A:抗酒剤の服用_1

<質問> 自分には飲酒欲求もなくなり、もう抗酒剤は必要ないと思います。また、飲酒しそうな危ない時だけ抗酒剤を服用すればよいのではないでしょうか。それに抗酒剤に頼っての断酒は本物でないという気があるのですが。

<答> その一

抗酒剤を「酒が飲めなくなるクスリ」と考えている人が多いようですが、これは誤りです。抗酒剤を服用後飲酒すると、人工的な二日酔いの状態となり、非常な苦しみを感じ、そのために飲酒を断念するといったものです。

だから、最初から酒を止める気の無い人にとっては恐ろしいクスリであり、そのため何とか服用しなくてもよい口実を考え出すものです。抗酒剤の副作用をおおげさに言い立てたり、服用した振りをして全然服用しなかった経験のある人もいるでしょう。また、家庭内において、シアナマイドを水に入れ替えて、家族の前で服用してみせるなどということをする人も多いようです。このような人は、もう一度最初からアルコール症の勉強をしてもらうしかありません。

また、完全断酒を決意しながらも抗酒剤を拒否する人も多いようです。このような人は、アルコール症の本質を少しばかり誤解していると思われます。抗酒剤を服用させられることに自尊心を傷つけられる思いをし「見張られている」「自分の意志力を信用されていない」「試されている」などと考えるようです。

しかし、それは次の2点で誤っていると思います。

1に、アルコール症は意志力の低下のため起こるのではなく、純粋にアルコールに対し、意志が働かない病気であるということです。ここで大切なのは、アルコールにのみ意志が働かないのであって、その他の物にも意志がないなどとは言っていない点です。

2に、抗酒剤を自ら進んで服用するという行為は、決してみなさんが考えているような消極的な作業ではなく、むしろ非常に積極的な行為なのです。酒をやめるということは酒を我慢するとということですから、これを行動化することは困難です。ただひたすら耐えるという我慢の断酒は長く続きません。それに反して、酒を止めるために抗酒剤を服用するということは目に見える積極的な行動ですから実行が可能です。

また「抗酒剤を服用しないでも止める自信がある」と言われる人は、次の点を考えてみて下さい。「今まで断酒できなかった、あるいは断酒を続けることが出来なかったことを、これから始めようとするのに、どこからその自信は生まれてくるのだろうか」という疑問です。

とにかく「一日断酒」という目標の積極的な行動、あるいは決意表明として「毎日抗酒剤を服用する」ということは、いろいろな意味で有効な手段であり大切なことです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

●Q&A:抗酒剤の服用_1
<質問> 自分には飲酒欲求もなくなり、もう抗酒剤は必要ないと思います。また、飲酒しそうな危ない時だけ抗酒剤を服用すればよいのではないでしょうか。それに抗酒剤に頼っての断酒は本物でないという気があるのですが。

<答> その一
抗酒剤を「酒が飲めなくなるクスリ」と考えている人が多いようですが、これは誤りです。抗酒剤を服用後飲酒すると、人工的な二日酔いの状態となり、非常な苦しみを感じ、そのために飲酒を断念するといったものです。
だから、最初から酒を止める気の無い人にとっては恐ろしいクスリであり、そのため何とか服用しなくてもよい口実を考え出すものです。抗酒剤の副作用をおおげさに言い立てたり、服用した振りをして全然服用しなかった経験のある人もいるでしょう。また、家庭内において、シアナマイドを水に入れ替えて、家族の前で服用してみせるなどということをする人も多いようです。このような人は、もう一度最初からアルコール症の勉強をしてもらうしかありません。
また、完全断酒を決意しながらも抗酒剤を拒否する人も多いようです。このような人は、アルコール症の本質を少しばかり誤解していると思われます。抗酒剤を服用させられることに自尊心を傷つけられる思いをし「見張られている」「自分の意志力を信用されていない」「試されている」などと考えるようです。
しかし、それは次の2点で誤っていると思います。
第1に、アルコール症は意志力の低下のため起こるのではなく、純粋にアルコールに対し、意志が働かない病気であるということです。ここで大切なのは、アルコールにのみ意志が働かないのであって、その他の物にも意志がないなどとは言っていない点です。
第2に、抗酒剤を自ら進んで服用するという行為は、決してみなさんが考えているような消極的な作業ではなく、むしろ非常に積極的な行為なのです。酒をやめるということは酒を我慢するとということですから、これを行動化することは困難です。ただひたすら耐えるという我慢の断酒は長く続きません。それに反して、酒を止めるために抗酒剤を服用するということは目に見える積極的な行動ですから実行が可能です。
また「抗酒剤を服用しないでも止める自信がある」と言われる人は、次の点を考えてみて下さい。「今まで断酒できなかった、あるいは断酒を続けることが出来なかったことを、これから始めようとするのに、どこからその自信は生まれてくるのだろうか」という疑問です。
とにかく「一日断酒」という目標の積極的な行動、あるいは決意表明として「毎日抗酒剤を服用する」ということは、いろいろな意味で有効な手段であり大切なことです。