アルコール関連社会障害「人間関係の障害」(1)

アルコール症の障害の一つに、
アルコール関連社会障害があります。

しかし、患者さん本人やその家族に、
アルコールに関係した社会障害がありますかと尋ねても、
ほとんどの人から
飲酒の上で社会に迷惑を掛けたことはなかった
という答えが返ってきます。

この返答に誤りはありません。
なぜなら、
彼らが社会障害という言葉を聞いて
頭に浮かべたイメージは次のようなものだからです。

自分は酔って通行人にからんだり、喧嘩などしたことはなかった。
飲酒の上で警察沙汰になったことはなかった。
あるいは、酔っ払って醜態を見せたことはなかった。

つまり、彼らは社会と聞いたときに
すぐ一般社会を思い浮かべ、この一般社会に対しては
飲んで迷惑を掛けたことはなかったと考え、
アルコール関連の社会障害はないと返答しているわけです。

もちろん、前述したような
一般社会に対する飲酒の上での迷惑も、
アルコール関連社会障害のひとつであることは
言うまでもありません。

しかし、一般社会に対する迷惑だけが社会障害といえるでしょうか。

ここで、もう一度人間関係というものを考えてみましょう。

社会というものは人間の集団から成り立っています。

しかし、我々一人一人は
全ての人間集団に所属しているわけではありません。

自分に深く関係している人々の集まりこそが、本当に大切な我々の社会のはずです。

たとえば、
すぐ身近にいる家族、
親や兄弟、
その他の親戚、
近所の人々、
職場関係の人々、
若干の交友関係にある人々、
このような人間の集団こそが
我々には最も大切な社会ではないでしょうか。

この大切な小さな社会を創っている人々に対して、
アルコールの問題で迷惑を掛けていないでしょうか。

すなわち、
これらの大切な人間関係が
アルコール症という病気のために障害されてきたわけです。

「家族に少しは迷惑を掛けたかもしれないが、
外では迷惑を掛けたことはない。」

このように言う人は少し考えてみて下さい。

外部の人々よりも家族の方がもっと重要な人々のはずです。

では、このような本来大切なはずの人間関係が、
アルコールのためにどのように障害されてきたかを
これから考えてみましょう。

続く 次回は6月22日(木)に公開します。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

アルコール症の障害の一つに、
アルコール関連社会障害があります。
しかし、患者さん本人やその家族に、
アルコールに関係した社会障害がありますかと尋ねても、
ほとんどの人から
飲酒の上で社会に迷惑を掛けたことはなかった
という答えが返ってきます。
この返答に誤りはありません。
なぜなら、
彼らが社会障害という言葉を聞いて
頭に浮かべたイメージは次のようなものだからです。
自分は酔って通行人にからんだり、喧嘩などしたことはなかった。
飲酒の上で警察沙汰になったことはなかった。
あるいは、酔っ払って醜態を見せたことはなかった。
つまり、彼らは社会と聞いたときに
すぐ一般社会を思い浮かべ、この一般社会に対しては
飲んで迷惑を掛けたことはなかったと考え、
アルコール関連の社会障害はないと返答しているわけです。

もちろん、前述したような
一般社会に対する飲酒の上での迷惑も、
アルコール関連社会障害のひとつであることは
言うまでもありません。
しかし、一般社会に対する迷惑だけが社会障害といえるでしょうか。
ここで、もう一度人間関係というものを考えてみましょう。
社会というものは人間の集団から成り立っています。
しかし、我々一人一人は
全ての人間集団に所属しているわけではありません。
自分に深く関係している人々の集まりこそが、本当に大切な我々の社会のはずです。
たとえば、
すぐ身近にいる家族、
親や兄弟、
その他の親戚、
近所の人々、
職場関係の人々、
若干の交友関係にある人々、
このような人間の集団こそが
我々には最も大切な社会ではないでしょうか。
この大切な小さな社会を創っている人々に対して、
アルコールの問題で迷惑を掛けていないでしょうか。
すなわち、
これらの大切な人間関係が
アルコール症という病気のために障害されてきたわけです。
「家族に少しは迷惑を掛けたかもしれないが、
外では迷惑を掛けたことはない。」
このように言う人は少し考えてみて下さい。
外部の人々よりも家族の方がもっと重要な人々のはずです。
では、このような本来大切なはずの人間関係が、
アルコールのためにどのように障害されてきたかを
これから考えてみましょう。
続く 次回は6月22日(木)に公開します。