院長からのメッセージ 8

「自己嫌悪」で自分を守る

 自分を守るための方法として、「自己嫌悪」というものもあります。自己嫌悪が自分を守る手段だというのは、ピンとこないかもしれません。ご説明しましょう。

 自己嫌悪とは、自分が自分を嫌悪すること。嫌悪を発射する自分と、嫌悪を受ける自分に分かれているわけです。

「飲みすぎて、人前で醜態をさらした」

「酔いのあまり、家族を傷つけるような行動をした」

「深酒をして、仕事の約束を守れなかった」

・・・・・・もしも最初から自分のことを、人前で醜態を見せてもしかたない状態であり、家族を傷つけてしまうこともあり、仕事の約束をまもれなくてもそれが現在の自分なのだと認識しているのであれば、なにも自己嫌悪にさいなまれる必要などまったくありません。

 自分は決して人前で醜態を見せるような人間ではない。自分は家族のことを大切にする人間だ。きちんと仕事の責任を果たす人間だ。・・・このような前提がなければ、自己嫌悪は成り立たないのです。

 実は、嫌悪を発射する側の自分というのは、どこを探しても現実の基盤はありません。現実の言動とはまったく別に、理想的な自己のイメージが存在するわけです。

 つまり自己嫌悪とは、自分が現実にしてしまった言動から目をそらす方法でもあるのです。あれはたまたま起こった出来事であり、自分の本当の姿ではなかったと。

 こうして、自分の現実を直視するつらさから逃れることが可能になります。現実がいかに悲惨であっても、それは本来の自分がやったこととは認めていないわけですから、同じ問題行動を繰り返してしまうのです。その末に、自己嫌悪があまりにひどくなると、自らを追い込んで自殺まで考えかねません。

 自己嫌悪で自分を守れなくなった人間にとって、残る手段は他罰的な態度です。

?

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

「自己嫌悪」で自分を守る
 自分を守るための方法として、「自己嫌悪」というものもあります。自己嫌悪が自分を守る手段だというのは、ピンとこないかもしれません。ご説明しましょう。
 自己嫌悪とは、自分が自分を嫌悪すること。嫌悪を発射する自分と、嫌悪を受ける自分に分かれているわけです。
「飲みすぎて、人前で醜態をさらした」
「酔いのあまり、家族を傷つけるような行動をした」
「深酒をして、仕事の約束を守れなかった」
・・・・・・もしも最初から自分のことを、人前で醜態を見せてもしかたない状態であり、家族を傷つけてしまうこともあり、仕事の約束をまもれなくてもそれが現在の自分なのだと認識しているのであれば、なにも自己嫌悪にさいなまれる必要などまったくありません。
 自分は決して人前で醜態を見せるような人間ではない。自分は家族のことを大切にする人間だ。きちんと仕事の責任を果たす人間だ。・・・このような前提がなければ、自己嫌悪は成り立たないのです。
 実は、嫌悪を発射する側の自分というのは、どこを探しても現実の基盤はありません。現実の言動とはまったく別に、理想的な自己のイメージが存在するわけです。
 つまり自己嫌悪とは、自分が現実にしてしまった言動から目をそらす方法でもあるのです。あれはたまたま起こった出来事であり、自分の本当の姿ではなかったと。
 こうして、自分の現実を直視するつらさから逃れることが可能になります。現実がいかに悲惨であっても、それは本来の自分がやったこととは認めていないわけですから、同じ問題行動を繰り返してしまうのです。その末に、自己嫌悪があまりにひどくなると、自らを追い込んで自殺まで考えかねません。
 自己嫌悪で自分を守れなくなった人間にとって、残る手段は他罰的な態度です。
?