院長からのメッセージ 11

酒に強くなくてはいけない理由・・・・・

 多くの人が、「ミスや欠点があってはいけない」と思っていますが、これは別に、自然な人間性などではなくて、工業先進国に独特な考え方です。

 中でも日本は、資源の少ない中で精密な機械を作ることで経済を発展させてきました。精密機械には、欠点やミスがあってはいけない。一つもミスがないように点検して修正して、完ぺきな製品を作ってきたんですね。モーターひとつにしても、本当にきちんと作られている。

 実際は全員が精密機械を作っているわけではないですから、「多少のミスがあったって、それがどうしたの?」という考え方でもいいはずですが、なかなかそうはいかない。

 この国には昔から、「他人様の目を気にする」という文化があります。世間体を大事にして、他人と同化しなければいけない・・・という価値観を、ほとんどの人が植えつけられて育つわけです。

 アメリカだと逆で、他人と違うことをしたほうが、認めてもらえます。どちらがいいか悪いかは別として、お国柄でいろいろ考え方も違ってくるのですね。

 そういえば、皆さんの中には、こう思っていた方はいませんか。

「職人は酒に強くなければいけない」と。

 これは戦後になって生まれた風潮です。

 昔の職人は自分のお金で酒をのむことなどめったにできなかったのです。戦後に酒が安くなって、それをどんどん飲んでいれば、40歳くらいで体が使い物にならなくなります。

 これが当時の社会にとって好都合でした。機械化が進んで職人芸がいらなくなる。ベテランに高い賃金を払う代わりに現場から早く引退してくれれば若い人を雇える。雇用機会が増えて経済が成長する。だから、飲めない体質の人まで練習して必死で飲むはめになったのです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

酒に強くなくてはいけない理由・・・・・

 多くの人が、「ミスや欠点があってはいけない」と思っていますが、これは別に、自然な人間性などではなくて、工業先進国に独特な考え方です。
 中でも日本は、資源の少ない中で精密な機械を作ることで経済を発展させてきました。精密機械には、欠点やミスがあってはいけない。一つもミスがないように点検して修正して、完ぺきな製品を作ってきたんですね。モーターひとつにしても、本当にきちんと作られている。
 実際は全員が精密機械を作っているわけではないですから、「多少のミスがあったって、それがどうしたの?」という考え方でもいいはずですが、なかなかそうはいかない。
 この国には昔から、「他人様の目を気にする」という文化があります。世間体を大事にして、他人と同化しなければいけない・・・という価値観を、ほとんどの人が植えつけられて育つわけです。
 アメリカだと逆で、他人と違うことをしたほうが、認めてもらえます。どちらがいいか悪いかは別として、お国柄でいろいろ考え方も違ってくるのですね。
 そういえば、皆さんの中には、こう思っていた方はいませんか。
「職人は酒に強くなければいけない」と。
 これは戦後になって生まれた風潮です。
 昔の職人は自分のお金で酒をのむことなどめったにできなかったのです。戦後に酒が安くなって、それをどんどん飲んでいれば、40歳くらいで体が使い物にならなくなります。
 これが当時の社会にとって好都合でした。機械化が進んで職人芸がいらなくなる。ベテランに高い賃金を払う代わりに現場から早く引退してくれれば若い人を雇える。雇用機会が増えて経済が成長する。だから、飲めない体質の人まで練習して必死で飲むはめになったのです。