アルコール依存症外来治療のポイント

アルコール依存症の治療を外来で行うメリット・デメリット・治療のポイントについて解説します。

メリット

1. 生活のリハビリテーション
2. アルコールを断った後のリラックスした生活の中での学び(治療プログラム参加)
3. ストレスに際してアルコールに逃げないで乗り越える方法論の確認
4. 断酒しながら通院している人が殆どですので断酒している仲間たちとの交流においての良い断酒回復的雰囲気
5. アルコール問題の本質の理解
6. 飲酒の危機に際する早期介入
7. ストレスの無い新しい生き方のヒント
8. 離脱症状(禁断症状)の治療が入院よりも簡単なこと
(離脱症状は環境の変化(入院・隔離など)で悪化することが多い)
9. 自宅からの通院という飲酒可能な環境の中で断酒を続けるという意味の大きさとトレーニング
10.断酒、回復していく姿をみて家族の信用が増す
  (もちろん身体的な治療も頻回に診察することにより効果的に可能)
11.スタッフとの協力のなかで心のスタミナをつける、飲酒時代にやり残した問題に目を向ける
12.A.Aや断酒会との出会い、繋がりがスムーズにできる
13.人間関係障害と心の障害の関係についての理解と改善
14.医師やスタッフと患者さんの親密度がすぐに増すのでアドバイスを素直に聞ける
(通院1カ月くらいでもう長い間付き合っている感じがするものです)
15.自立支援医療費制度の適用が可能

デメリット

1. 通院圏が限られている

ポイントはあきらめないこと

1. この人は何をしても無理とあきらめないこと
    (同じように、この人のことは私が一番知っていると考えないこと)
2. 通院後、再飲酒があったとしても諦めないこと
    (通院当初は、再飲酒を繰り返しても最終的には断酒継続10年を越えている人も多い)
3. 診察だけが治療の場と思わないこと
 (人間は先入観を持つ生き物です。診察、検査、処置を受けるといった受け身的な治療のみではアルコール依存症は回復しません。病気の正体を知り(正しい知識の獲得)回復の意欲を高めるプログラムに積極的に参加することがアルコール依存症の治療には必要不可欠です。)
4. 家族もプログラムに参加してアルコール依存症の知識を知り、アルコール依存症者との日々、及び失敗をしたときの対応を学ぶこと
5. 自分から酒をとったら何も残らない、と諦めないこと
    (断酒すれば必ず新しい世界が現れます)
6. 再飲酒について、失敗したから恥ずかしいとか申し訳ないと感じ、再来院するのを躊躇する人もおられますが、通院を継続することが大切です。

失敗は成功のもと

7. 入院しても治らないのに外来で回復するはずがないと諦めないこと
8. とにかく全てにわたって諦めないことが大切です。

生活のリハビリテーション ?通院で生活のリズムを取り戻そう?

アルコール依存症は病気の進行とともに周囲の信用は失われ、多くの人々から受け入れられなくなります。時を経るごとに生活に対する意欲は失われ、リズム感のある日常生活はなくなります。アルコール依存症の症状の一つとして主観的な時間が短くなることと、物事に対する興味を失っていくことがあり、休日や退職後の空白の時間に耐えられず、といって何か行動する気力も体力も無くダラダラと昼から飲酒を続けることが多くなります。

そのため、翌日が辛くなり仕事に支障を来たしたり、遅刻や欠勤の増加の為に更に信用を失ったり、周囲から受け入れられなくなっていくことの孤独感、抑うつなどのため、また生活意欲をなくすという悪循環に陥ります。これをアルコール関連生活障害と呼びます。断酒と同時に生活に対する興味を取り返し、空白の時間をアルコール無しでどうするか学習するプログラムに参加することと同時に規則正しく通院を続けることが生活リズムの回復になります。

断酒後のストレス

断酒継続が困難な原因の一つに、断酒後のストレスがあります。飲酒時代に放置したり、飲酒が原因で失ったものが断酒後しらふのアルコール依存症者の前に大きなストレスとして立ちはだかり飲酒再発のきっかけになることもあります

例えば・・・
o 放置してあった金銭的な問題
o 家族や近隣・親類の人々から冷たくされる孤独感や怒り
o 職場から信用を失っていることへの気付き
o 子供たちの非行やその他の問題を有していることへのストレス
o 飲酒によって家庭、職場、あるいはその両方を失っていることへの孤独感
o 飲酒時代に山積みになってしまった諸問題

これらのことが断酒継続の大きなストレス障害になり、飲酒してしまう事実があります。このようなハードルに加えて、将来の不安までが加わることで、真剣に断酒を試みてもいずれかの問題につまずき、ストレスを感じて飲酒をしていたという過去の習慣を取り戻してしまうのです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

アルコール依存症の治療を外来で行うメリット・デメリット・治療のポイントについて解説します。
メリット
1. 生活のリハビリテーション
2. アルコールを断った後のリラックスした生活の中での学び(治療プログラム参加)
3. ストレスに際してアルコールに逃げないで乗り越える方法論の確認
4. 断酒しながら通院している人が殆どですので断酒している仲間たちとの交流においての良い断酒回復的雰囲気
5. アルコール問題の本質の理解
6. 飲酒の危機に際する早期介入
7. ストレスの無い新しい生き方のヒント
8. 離脱症状(禁断症状)の治療が入院よりも簡単なこと
(離脱症状は環境の変化(入院・隔離など)で悪化することが多い)
9. 自宅からの通院という飲酒可能な環境の中で断酒を続けるという意味の大きさとトレーニング
10.断酒、回復していく姿をみて家族の信用が増す
  (もちろん身体的な治療も頻回に診察することにより効果的に可能)
11.スタッフとの協力のなかで心のスタミナをつける、飲酒時代にやり残した問題に目を向ける
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