院長からのメッセージ 23

飲んでしまった理由

 依存症の人がお酒をやめようとしても、続かずに飲んでしまった理由をあげてみます。

「せっかく断酒して仕事に就こうとしていたのに、就職の面接で冷たくあしらわれたから、腹が立って飲んだ」

「買い物に行ったら、店員の態度が悪かったから喧嘩になって、むしゃくしゃして飲んでしまった」

「市役所に手続きに行ったら、長い間待たされたあげく必要な書類が足りないと言われ、カッとして飲んだ」

「車で事故をおこし、その相手から難くせをつけられ、どうすればよいのか混乱して飲んでしまった」

「いつまでも寒いから気分が悪くて飲んでしまった」

「女房がいつまでも口うるさいから飲んでしまった」

「子どもが自分の言うことをきかないからケンカになり、飲んでしまった」

「女房の買い物について行ったら、いつまでもノロノロしているので腹を立てて飲んでしまった」

「断酒会に行ったところ、その日だけ場所が変わっていて、いつもの所は閉まっていた。帰りに飲んでやった」

 もうこのあたりで、やめておきましょう。けれどこれは全部、実際にあったことです。

 つまりどういうことになるでしょうか。就職が一度でうまくいけば、すべての店員が愛想よくしていれば、役所の担当者がすべて親切であれば、事故の後始末がスムーズにいけば、いつまでも寒くなければ、傘を持っていないときに決して雨が降らなければ、女房がいつもやさしくしてくれれば、子どもがいつも自分の思い通りになれば…。

 つまり、自分をとりまくすべての自然現象、社会現象が全部、自分の都合のよいようになれば、うまくやれるし酒も飲まずにいられるのに、というわけなのです。

 しかしこれは、どう考えても不可能なことです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

飲んでしまった理由
 依存症の人がお酒をやめようとしても、続かずに飲んでしまった理由をあげてみます。
「せっかく断酒して仕事に就こうとしていたのに、就職の面接で冷たくあしらわれたから、腹が立って飲んだ」
「買い物に行ったら、店員の態度が悪かったから喧嘩になって、むしゃくしゃして飲んでしまった」
「市役所に手続きに行ったら、長い間待たされたあげく必要な書類が足りないと言われ、カッとして飲んだ」
「車で事故をおこし、その相手から難くせをつけられ、どうすればよいのか混乱して飲んでしまった」
「いつまでも寒いから気分が悪くて飲んでしまった」
「女房がいつまでも口うるさいから飲んでしまった」
「子どもが自分の言うことをきかないからケンカになり、飲んでしまった」
「女房の買い物について行ったら、いつまでもノロノロしているので腹を立てて飲んでしまった」
「断酒会に行ったところ、その日だけ場所が変わっていて、いつもの所は閉まっていた。帰りに飲んでやった」
 もうこのあたりで、やめておきましょう。けれどこれは全部、実際にあったことです。
 つまりどういうことになるでしょうか。就職が一度でうまくいけば、すべての店員が愛想よくしていれば、役所の担当者がすべて親切であれば、事故の後始末がスムーズにいけば、いつまでも寒くなければ、傘を持っていないときに決して雨が降らなければ、女房がいつもやさしくしてくれれば、子どもがいつも自分の思い通りになれば…。
 つまり、自分をとりまくすべての自然現象、社会現象が全部、自分の都合のよいようになれば、うまくやれるし酒も飲まずにいられるのに、というわけなのです。
 しかしこれは、どう考えても不可能なことです。