より良い関係づくりのエッセンス 6

6.依存症の人の周囲にいる家族や援助スタッフの課題

 ご家族の方とお付き合いしていますと回復過程は長期戦ですので、長く続けていくためにはどんな工夫が必要だろうと考えていくわけですが、家族の方々もかなり感情をすり減らして感情鈍磨が起きています。依存症の問題をどう克服するかとか、飲む飲まないはその人に任せて、家族は自分がその人にばかり注目していることで何かがおろそかになってはいないか、よく考えてしっかりと自分が感じる力や考え方の癖を修正していくことをぜひお勧めします。同じ立場の人と付き合ってみたり、昔読んだ本をもう一回読んでみたり、勉強したいことを勉強してみたり、何かしたいことをしてみてください。それって自己投資ですよね。自分にもしっかりと投資をしてみましょう。

 それから、援助スタッフも仕事だけでクタクタになる人が本当に今の世の中たくさんいらっしゃいます。介護の領域のヘルパーやケアマネージャーをはじめとして、福祉事務所や保健所の人たちもそうですし、警察や救急隊の人たちもそうです。病院の職員や学校や教育現場の人たちもそうです。人にかかわる仕事、人の危険や痛みにかかわる人、家族を介護している家族の人たちにとって、大きな問題となっているのが、先ほども話しましたが、感情疲労、共感疲労というものです。肉体疲労は感じる人は多いと思うのですけれども、共感疲労というのは長きにわたりじわじわと進行していきます。そして、気がついたときにはなかなか大変な状況になっていて戻していくには多大なエネルギーが要るという具合になっています。暮らしや家族との時間、自分の面倒をみること(セルフケア)、友人との時間、趣味の時間。あと何年生きられるか逆算して、やりたいこと、やっておきたいこと、かかわっておきたい人、伝えておきたい人に接する。そういう力をできるだけ取り戻していくことが大切です。そういう試みが、家族や援助職の人や、依存症から回復してそのあと、自分の周りの人にどういう心配りや責任を果たしていくのかに目を向け始めた人たちの中で実践されています。

 援助スタッフこそ、自分がきりきり舞いしていないかちゃんと点検していないといけませんし、その人のことをその人に代わって決めていないか自分を律していないといけません。依存症という病気は死亡率が高いので亡くなる方が大勢おられますが、亡くなった人のことをよく考えると言いましたけど、これは、職業柄必要なことなのです。亡くなった方々のことを思い出さない医療従事者はいません。数々の人々に出会ってかかわる仕事は共感疲労という厄介なもの、このリスクと隣り合わせですから、救急隊員、教師、医者、看護師、介護スタッフ、病気の家族をケアしている家族の人も、共感疲労対策が必要です。小さな子供さんを育てていらっしゃる方もそうですね。そういう、共感疲労対策というものは今後もどこででもやっているわけではないですから、自助グループの効果の中には感情を癒すということがありますので、そこにも目を向けてご自分たちのしている活動が、今の世の中にとても大事なことで、一般の人たちにとっても参考になることをみんなでやってきたんだという、そういう歴史があるというふうに考えていただけたらと思います。

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重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

6.依存症の人の周囲にいる家族や援助スタッフの課題

 ご家族の方とお付き合いしていますと回復過程は長期戦ですので、長く続けていくためにはどんな工夫が必要だろうと考えていくわけですが、家族の方々もかなり感情をすり減らして感情鈍磨が起きています。依存症の問題をどう克服するかとか、飲む飲まないはその人に任せて、家族は自分がその人にばかり注目していることで何かがおろそかになってはいないか、よく考えてしっかりと自分が感じる力や考え方の癖を修正していくことをぜひお勧めします。同じ立場の人と付き合ってみたり、昔読んだ本をもう一回読んでみたり、勉強したいことを勉強してみたり、何かしたいことをしてみてください。それって自己投資ですよね。自分にもしっかりと投資をしてみましょう。
 それから、援助スタッフも仕事だけでクタクタになる人が本当に今の世の中たくさんいらっしゃいます。介護の領域のヘルパーやケアマネージャーをはじめとして、福祉事務所や保健所の人たちもそうですし、警察や救急隊の人たちもそうです。病院の職員や学校や教育現場の人たちもそうです。人にかかわる仕事、人の危険や痛みにかかわる人、家族を介護している家族の人たちにとって、大きな問題となっているのが、先ほども話しましたが、感情疲労、共感疲労というものです。肉体疲労は感じる人は多いと思うのですけれども、共感疲労というのは長きにわたりじわじわと進行していきます。そして、気がついたときにはなかなか大変な状況になっていて戻していくには多大なエネルギーが要るという具合になっています。暮らしや家族との時間、自分の面倒をみること(セルフケア)、友人との時間、趣味の時間。あと何年生きられるか逆算して、やりたいこと、やっておきたいこと、かかわっておきたい人、伝えておきたい人に接する。そういう力をできるだけ取り戻していくことが大切です。そういう試みが、家族や援助職の人や、依存症から回復してそのあと、自分の周りの人にどういう心配りや責任を果たしていくのかに目を向け始めた人たちの中で実践されています。
 援助スタッフこそ、自分がきりきり舞いしていないかちゃんと点検していないといけませんし、その人のことをその人に代わって決めていないか自分を律していないといけません。依存症という病気は死亡率が高いので亡くなる方が大勢おられますが、亡くなった人のことをよく考えると言いましたけど、これは、職業柄必要なことなのです。亡くなった方々のことを思い出さない医療従事者はいません。数々の人々に出会ってかかわる仕事は共感疲労という厄介なもの、このリスクと隣り合わせですから、救急隊員、教師、医者、看護師、介護スタッフ、病気の家族をケアしている家族の人も、共感疲労対策が必要です。小さな子供さんを育てていらっしゃる方もそうですね。そういう、共感疲労対策というものは今後もどこででもやっているわけではないですから、自助グループの効果の中には感情を癒すということがありますので、そこにも目を向けてご自分たちのしている活動が、今の世の中にとても大事なことで、一般の人たちにとっても参考になることをみんなでやってきたんだという、そういう歴史があるというふうに考えていただけたらと思います。
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