第1章 アルコール症の治療を阻害するもの(1)

「三つの誤解と偏見」

●第一の誤解と偏見:アルコール症者への非難

アルコール症の治療導入を阻害したり、せっかく専門的な治療に参加しても、途中で脱落してしまう最初の大きな要因として、世間のアルコール症に対する「三つの大きな誤解と偏見」があります。

?

第一の誤解と偏見、それはアルコール症者は意志の弱いだめな人間としてとらえられているところにあります。

多くの方はアルコール症の人々のように、身体をこわしてまでもお酒を飲み続けませんし、家庭や職場にさしつかえるような飲み方はしません。

?

「他の人たちは普通に飲酒しているのに、なぜあなたにはそれができないのだ。」

これがアルコール症者に対しての非難なのです。

「節酒や禁酒の約束をするが結局は守れない」

このような繰り返しの中でも、アルコール症者は周囲の信頼を失っていきます。

?

あるご家族の方が次のようなことをおっしゃいました。

「うちの主人は身体を悪くして医者に酒を控えるようにと忠告を受けても、また飲んでしまいます。家族や職場に迷惑を掛け続けても、酒を止めることも節酒することもできなかったのです。結局主人は酒にだらしない、意志の弱いだめな人間なのです。つまり、人間性がだめなのですね。」

アルコール症者に対する世間一般の評価は、このご家族の言葉に代表されています。

?

「世間の人々が簡単にできることが、あなただけにできない。」

このような非難こそが人間にとって最も辛いことであるにもかかわらず、アルコール症者は長年にわたり周囲の人々から、まさにこういった非難を受け続けてきたのです。

このような非難に反発しない人間など、どこにも存在しないでしょう。

?

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

「三つの誤解と偏見」
●第一の誤解と偏見:アルコール症者への非難
アルコール症の治療導入を阻害したり、せっかく専門的な治療に参加しても、途中で脱落してしまう最初の大きな要因として、世間のアルコール症に対する「三つの大きな誤解と偏見」があります。
?
第一の誤解と偏見、それはアルコール症者は意志の弱いだめな人間としてとらえられているところにあります。
多くの方はアルコール症の人々のように、身体をこわしてまでもお酒を飲み続けませんし、家庭や職場にさしつかえるような飲み方はしません。
?
「他の人たちは普通に飲酒しているのに、なぜあなたにはそれができないのだ。」
これがアルコール症者に対しての非難なのです。
「節酒や禁酒の約束をするが結局は守れない」
このような繰り返しの中でも、アルコール症者は周囲の信頼を失っていきます。
?
あるご家族の方が次のようなことをおっしゃいました。
「うちの主人は身体を悪くして医者に酒を控えるようにと忠告を受けても、また飲んでしまいます。家族や職場に迷惑を掛け続けても、酒を止めることも節酒することもできなかったのです。結局主人は酒にだらしない、意志の弱いだめな人間なのです。つまり、人間性がだめなのですね。」
アルコール症者に対する世間一般の評価は、このご家族の言葉に代表されています。
?
「世間の人々が簡単にできることが、あなただけにできない。」
このような非難こそが人間にとって最も辛いことであるにもかかわらず、アルコール症者は長年にわたり周囲の人々から、まさにこういった非難を受け続けてきたのです。
このような非難に反発しない人間など、どこにも存在しないでしょう。
?