第1章 アルコール症の治療を阻害するもの(3)

「三つの誤解と偏見」

●第一の誤解と偏見:治療からの離脱

前回もお話ししましたように、世間並みではない人間という評価ほど人間の心を傷つけるものはありません。

アルコール症者が、自分は世間並みの人間であるということを証明しようとして、節酒を試みたり、専門治療を拒否して、自分の意志力で禁酒すると主張したりするのは、ここにも大きな原因があったわけです。

彼らは、周囲のすべての人々から“意志の弱いだめな人間”として非難され続け、それに対して反発しています。

このような状態に置かれた人間にとって、医師だけがその例外だと考えられないのは当然のことです。

彼らにとって、アルコール専門の医師にかかるということ自体が、自らをだめな人間として決定づけられてしまうように感じるからです。

このようにして、アルコール症者の多くが、専門治療をうけることに尻込みをしてしまうのです。

重要なお知らせ

第3日曜日(合同例会断酒表彰)変更について

「三つの誤解と偏見」
●第一の誤解と偏見:治療からの離脱
前回もお話ししましたように、世間並みではない人間という評価ほど人間の心を傷つけるものはありません。
アルコール症者が、自分は世間並みの人間であるということを証明しようとして、節酒を試みたり、専門治療を拒否して、自分の意志力で禁酒すると主張したりするのは、ここにも大きな原因があったわけです。
彼らは、周囲のすべての人々から“意志の弱いだめな人間”として非難され続け、それに対して反発しています。
このような状態に置かれた人間にとって、医師だけがその例外だと考えられないのは当然のことです。
彼らにとって、アルコール専門の医師にかかるということ自体が、自らをだめな人間として決定づけられてしまうように感じるからです。
このようにして、アルコール症者の多くが、専門治療をうけることに尻込みをしてしまうのです。