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アルコール依存症の治療プログラム

アルコール・デイケア・プログラムは1週間単位で実施し、「教育」「洞察」「リラクゼーション」で構成されます。

教育系プログラム

アルコール依存症と診断され、初めて通院をされる方や断酒の途中でつまずいた方などに向けて行う「初診者コース」(50分)は、主に午前中に配置し参加回数を設定しています。曜日によって違う内容の講座になっており、受講カードをお渡しし、講座を一コマ受ける毎に印を押していきます。最初にアルコール依存症の正しい知識を吸収し理解を深めることは、治療を続けていく上でとても大切です。しっかりとプログラムに参加し、受講カードの印が全て埋まると「初心者教室修了証」を授与いたします。  午後1時又は1時30分から始まる講義(約60分)では、院長をはじめ診察を担当する医師、相談員、看護師による講義があり、アルコール依存症からの回復を考えた内容を様々な角度からお伝えしています。

洞察系プログラム

 主に初診者コース終了後から参加して頂きます。午前の時間帯で行うコマ(50分)では、性別や年齢の共通項を持ったグループや、テーマ設定のグループ、テーマを設定しないグループなど、多岐にわたる色合いを持った小グループを設定して、相談員や看護師が司会進行を務め進めて行きます。  午後に行う「院内例会」(90分)は当クリニックを利用されている方々の集大成となる最大のグループです。また、月1回開催する「合同例会断酒表彰」(120分)は、当クリニックを利用され断酒の節目を迎えられた方々の体験談を聴かせて頂き、表彰式を行う貴重な時間になっています。

リラクゼーション系プログラム

 アルコール依存症者が、断酒生活をスタートし突き当たる壁の一つに「これまで飲んでいた時間をどう過ごしたらいいのか分からない」と、空白の時間の過ごし方を非常に苦悩されます。それまでなら、飲酒によって一時の解決を見出していた方法も、断酒によって、違う習慣、対処法を身に付けていく必要があります。しかし、一般社会では身近な家族でさえもこの病気に対しての誤解や偏見が多く、習慣を変えていくことの困難さを体験せざるを得ないのが実際です。そこで、安全な場所で、飲まない習慣の体験や、空白の時間への対応、人間関係のトレーニングの場として、リラクゼーションプログラムを提供しています。基本的に、初診者コース終了後から参加可能なものを選んで活用していただきます。

実際行っている治療プログラムについては、別掲載の週間プログラム表をご覧ください。

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